私は最初からル受けだった訳じゃありません。

それなりになった「きっかけ」というのがあります。

私は「ルパン」は最初

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(すんごい遠い目)

 

 

 

 

 

 

 

 

頭の中では

 

「いかにルパンという作品が素晴らしいか」

「いかにしたらルパンにふさわしい作品が出来るか」

 

常に、真剣に考えていたものです。

 

次元に押し倒されてちゅーｖｖされてるルパンちゃんなぞ

想像した事すらなかった。

 

 

 

 

 

 

 

そういう管理人が如何にして「ル受けの道」へ転がり落ちていったか

そのきっかけと道のりをお話してみようかなと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ルパン」との出会いは夕方のファースト・シリーズ(旧ルパン)の再放送でした。

 

私の故郷の福岡では、当時やたら同じアニメ作品ばかり

エンドレスで再放送するという特色がありました。

 

しかも、一風変わった選出をされてるのです。

外国アニメとか、大昔の作品とか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「旧ルパン」なんて、飽きるくらいしょっちゅうやってたんで

気付かないうち目にする機会も多くありました。

初めて「ルパン」を興味持って見たのは超名作の誉れ高い

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

番組の途中から弟と三人で見てましたが、

弟達はルパンが投獄されて髭が伸びていく下りくらいから

飽きてどっか行ってしまいました。

 

確かにそれまで、怪人と戦ったり、変身したりという

変化に富んだ話に慣れてた子供達からすると、

ルパンの髭が伸びていく位しか変化のない話は

退屈極まる物だったのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

管理人も正直、テンポの鈍さに苛々していたのですが、

どういう訳かそれとは別にこの話を「大人っぽい」と感じていました。

何とゆーーかマンガではなく、洋画を見てる気分で

 

 

「この話を最後まで見きれれば大人の証拠」

 

 

とすら感じられたのです。

結局当時は、作品の意味すら理解出来ずに終わったのですが、子供心に

 

 

「こんな大人っぽい話を子供の見てる時間にやるなんて

商売下手やなあ」

 

 

と勿体無く感じたり。

今、思い返すとガキのくせに妙に「旧ルパン」の制作状況を見抜いてましたな。

 

 

二度目に偶然目にしたのもやはり同じ話でした。

その後も何故かチャンネルをつけるとこの話をやってました。私は

 

「脱獄のチャンスは一度を見るチャンスは一杯」

 

な奴らしい。

 

 

 

ところが此処で不思議な事に気付きます。

初めて観た時より作品が面白く感じられるのです。

 

一度目より二度目、二度より三度目。

 

徐々に登場人物達に感情移入が出来るようになっていったのです。

そういう不思議な作品に出会ったことは、今までありませんでした。

 

ただ当時旧ル初期ではそれ以降に面白いと思える話に当たらず、

すぐ観るのやめてましたが。

子供というのは一回見てつまらなかったら、もう見なくなるもんです。

そんな訳で私はしばらく「ルパン」の事を忘れてました。

 

 

 

 

 

そんなある日、私のその後の人生を

大きく狂わせる出来事にあってしまいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

忘れもしない、進級を間じかに控えた秋のこと。

管理人は子供から大人になりかかる年頃でした。

 

急速に子供の心が、大人に変わっていくのが自分でも感じられました。

ままごとや人形遊びは過去の物となり、音楽に興味を持ち始めた頃。

家の廊下を歩きながら

 

 

「これからは勉強をちゃんとやって、家の手伝いもちゃんとやって・・・」

 

 

など思いを強くしながら、テレビのある部屋を通りかかったその時。

茶の間から

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

という、ラテン系のリズムがっ。

 

 

実は私はそれまで「ルパン」の再放送を、まともにＯＰから観たことはなかったのです。

 

しかし、この曲は何度か夕方になると

茶の間から聴こえていた馴染みのサウンドでした。

 

(弟二人が観ていたらしい)

 

それが丁度音楽に興味を持ち始めた時期と重なったせいだろうか。

 

この時に限って、体中の血が熱くなった。

こ、このサウンドは何だ、と襖をあけたその瞬間。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

銭形が波打つ影を背負って警官隊と走りぬく。

 

銃を構えるルパン。

 

背広の裾が風に煽られ激しくたなびく。

 

やがて引き金が引かれ、薬きょうのスローモーション。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(管理人も撃たれた)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ぐはぁ。な、なんだこのスピード感は。

 

熱いラテンのリズムは。

 

テンポの良さは。

 

歌に陽気な男の若い笑い声が響く。

 

男キャラ３人も、肩を抱えて陽気に笑ってる。

 

三人三様、見事なまでにバラバラな個性。

 

なのにみんな好みのキャラ！！

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

かくして真面目に大人になろうとしかけた心はあっさり逆流し

 

これからは勉強とお手伝いをしっかりやろうと誓った

清々しい心は遥か遠くまですっとび

 

毎日テレビの前にしがみついては親に大目玉を喰らう日々。

 

(ルパンのせいにするんじゃない)

 

 

 

 

 

こうして自分のルパンファン人生が始まったのでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

70年代後半。世はまさに空前のルパン・ブーム。

その頃の自分のルパンに対する気持ちを一言でいうなら

 

 

 

 

(この頃はまだ純真だった・笑)

 

 

 

 

管理人は7歳位の頃から、気に入った男主人公は、

何故か女の子にしてしまいたくなるという奇癖に陥ってました。

 

(永井豪先生の主人公なんて、オール女性化だった)

 

 

しかしルパンだけはそんな気が起こりませんでした。

余りに憧れ過ぎて理想過ぎて恐れ多いというか。

尊敬すらする世界の人物でした。

 

てなわけで、それまでは自分が変態かと悩む事もあったのですが；

これでやっと人並みの女になれたと喜んでおりました。

 

まあ、その喜びも長くは続かないのですが(苦笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やがて新ルパンが始まります。その時の正直な感想。

 

「え、これルパン？」

 

 

 

 

 

実は最初はこれはルパンでなく、別のアニメと思い込んでました。

ところがこれが憧れの旧ルパンと同じ作品と気付くと

ルパンにも、あるショックが襲います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ルパンの喋りが女言葉だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

甦るＴＳ趣味。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ち、違う。ルパンに限ってそんなっ。

私はもう、変態には戻らないと思っていたのにっ。

むしろ、格好いいお兄ちゃんのルパンの女言葉には眩暈が；；；

 

私はＴＳ嗜好の癖に、一度男らしいと認めたキャラは、

断じて女っぽくされるのは嫌なのです。

 

一体私の心はどっちなんだあ；；；；！！

 

そんな時絶妙のタイミングで出会った原作。

銭っちのセリフみて驚いたの何のって。

 

 

 

 

 

 

 

 

銭形　「女か・・・男か・・・それすらもオレにもまだつかめてねェのさ・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本屋で立ち読みをしていた私は、そのページで思わず目をツボ押ししました。

見間違いかな・・・と思ったのです。

 

それから何度か本から目を離して一字一句読んでみました。

脳みそがイカれてるのかもしれないと思ったのです。

 

そして誤植でもないとも判ると、これまでのルパン観が音を立てて崩壊しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こ、これってルパンは女かもしれないって事？

 

 

改めて新ルを観る。

 

ルパンの女言葉もオカマっぽい仕草も、

我慢して観続けてるうちに、ここにひとつの変化が。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(おい)

 

 

 

最初は大ショックだったルパンのカマっぽさが、

今や可愛くてしかたなく、快感にすらなってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私はそれ以来ルパンを二通りの性別で観るようになりました。

 

 

 

 

 

ルパンがもし、女だったら。

 

それって男装のルパン帝国のお姫様。

しかも、相棒の次元はその男装した女の子の幼馴染。

男と女でありながら、男同士の絆をも持てる女。

 

これって、滅茶苦茶美味しい設定じゃん！？

 

もしルパンが女なら、それはそれで超好みのタイプだ。

可愛いし、カッコいいし。自分が男として惚れる。

 

(愛がねじれてるなあ)

 

 

 

 

 

ルパンがもし、男だったら。

 

これはもう新ルでは、不二子との関係に不満が溜まりまくってました。

 

不二子におねだりされて盗んであげて

裏切られて、たすけてールパンで駆けつける。

 

型にはまったマンネリな関係。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不二子とは、もっとクールでスリリングで

緊張感のある、予想も付かない痺れる関係だったろーーがっ。

 

女とばっか居ないで、もっと相棒の次元と行動しろっ。

二人のコンビネーションはどこいったんだ。

 

それに銭っちをコケにすんじゃないっ。

銭は敏腕の鬼警部だからこそ奇妙な友情も生まれるんだろーーがっ。

 

という事で私が、公式でルパンを男として見る場合、

男女CP好きというのもあって、

友達以上、恋人未満関係の不二ルパ好きです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな私の健全と萌えの両立も終わりが来た時がありました。

 

公式の崩れていく銭やカリ城の安いバッタ物脚本、

オバサン化していく不二子に

我慢し切れなくなってきたのです。

 

自分の好きだったあの頃のルパンはもういない。

わくわくする気持ちも裏切られ続けて疲れ果ててしまった。

 

とどめが山田さんの死。

違う人の声すら辛くて、もう聴けない。

 

今までファンとファンをやめるの繰り返しだったのが

ついにそれで意を決してルパンファンをやめました。

 

 

それでも相変わらず萌えだけは続いてた(爆)

 

何度もこれからも縁を切ろうと思ったが

どーーも健全のように簡単にはいかない。

 

萌えたいボルテージの限界にくると

女の子ルパンの次ル・五ルを落書で描きまくるという日々。

 

自宅を掃除してからじゃないと死ねないと思ってたのもこの頃。

だって死んだ後、自宅でこの落書の山が見つかったら恥ずかしすぎる(マジ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

テレスペを観ないようになって７年。

ある日偶然に見たファーストコンタクトのＣＭ。

美術の美しさに見とれ、つい禁を破って放映を観てしまいました。すると。

 

 

 

 

 

大体、しょっぱなからルパンの女装と、

そのルパンが男にベッドで押し倒されるシーンてのが卑怯だ(笑；

 

次元もやたらルパンばっか追いかけてるし。

 

 

 

高揚した気分のまま、ある日入った漫画喫茶で

ふと思い立ってパソコン開くと・・・。

出てくる、出てくる。ファーコンに感化された次ルサイト。

私はそこで初めて自分の萌えが

 

「ルパン受け」

 

と呼ばれてる物であるのに気付くのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

仲間を見つけた嬉しさのあまり、連日６時間も漫画喫茶に出入りするはめに。

さすがに金が続かない。

ル受けサイトを見る為にパソコン購入。

 

ファーコン熱が収まり、次第にル受けサイトが減ってくる。

これ以上減らんでくれえ！何とか歯止めをかけねば、との雄たけびが

何時の間にかホームページ用のツールやソフトをいじってた。

自分でもどうやって操作してるのかよくわからん。

 

(萌えはスキルアップになります)

 

でも何となくいじってたら形になってきた。

もういいや、出しちゃえ。

 

(ほぼ勢いのみ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・で、気が付いたらここにいる。

 

 

 

 

 

 

そういや、自分はル受ファンを自認してから、

以前より健全を冷静に見られるようになったってのも不思議だ。

気持ちが満たされ(苦笑)安定したせいだろうか。

 

 

当時の私は次ルやル受けは

ルパンが女の子の時のみ男女カップルとしてオッケーで

男ならホモの方向では考えませんでした。

というか、ルパンファンにそういう萌えがあることすら知りませんでした。

 

自分はルパン受だったんだ、と気づいても

そこで改めて自分は他のル受けさんとは違うらしい事にも気づきました。

 

 

「ルパンが女性かもしれない、ということで次元とラブなら、

ごく一般的な男女愛になるわけだし、公式設定なんだから

それに関心持つのも判るけど、

どうしてそこをあえて、男同士のままにしておくんだろう。

 

男同士だと、女性が弾かれる訳で、

なのに、何故当の女性が、自分が弾かれる立場にある

男同士に萌えるんだろう？

 

 

いや、それより一番驚いたのは

髭、筋肉質、低音ボイス、色黒、けたおしそうな喋り方

こんなにも男くささプンプンの次元が、何故受けで、

どう見ても色白で女言葉でいつも次元に助けられてる弱い立場で、

こんなにもカマっぽいルパンが攻めだという人が、

どうしてこんなに多いの？？

 

例え男同士でも、ルパンは性別不明で、半分は女の可能性があるんだから

恋愛に持っていくなら、男の次元がルパンをそういう風に意識することになる。

つまりは次ルになるのが、自然の流れだと思うのだけど・・・」

 

 

 

 

 

ピュアに不思議でしょうがなかった。

自分のル受けは最初、男女愛のみだったのです。

 

ただし、女装したルパンのル受けはあり、でした。

何故なら女装した場合、相手は

男ではなく女として意識するわけだから

正確にはこれはホモじゃなくて精神的男女愛なんだと思っています。

 

なので、ここのル受けは基本的に男女カップルなのですな。

 

私は、昔いわゆるＢＬというのが苦手で仕方なかったのですが、

 

(セクシャリティの否定という意味じゃなく、恋愛物の嗜好性として)

 

今ではル受けサイト様の影響で、ル受けに限っては全く大丈夫になりました（笑）

それはBLが好きになったという訳じゃなく

 

「男ルパンの受けも可愛いじゃないの」

 

と思うようになったという事です＾＾

それとは別に、アングラ耽美系の少年愛は、その妖艶さが

ギャグなら、お笑いが好きなのでそういう苦手意識はなかったです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

他の方は一体どういうきっかけでルパンファンになったんでしょう。

そして何がきっかけでルパン受けにハマったんでしょう。

ファン歴の長い方にはそれなりの紆余曲折もあるんでしょうなあ。

ル受けのお友達が増えてくるにつれて

そーーゆーーことに最近興味を持ってたりします。