冷蔵庫の扉って知ってるか?
あれ、外からは開けられても中からは開けられないらしーーんだ。
ほんでえ、どーーやらこの扉もそーーゆーー類みたい。・・・。
んほほお、おもしれえ。ルパン様をなめんなよ。こぉーーーんな扉位ちょちょいのちょいっと・・・あれれ?
・・・・おっかしいな、どうなってんだこりゃ、そんな馬鹿な。
「・・・・」
肝心のキーの差込口ってゆうか、ほら、ダイヤルプッシュ式でもいいんだけど、あ、そうそう、センサーとかモニター判別でも・・・とにかく何でもいいんだっけどもな。
普通、そういう出口に繋がるポイントってもんがあるでしょが。で、そういうのがあれば訳ないんだっけどもがな、こんな扉の一枚や二枚。
シンプルで何もない。
・・・キー・ポイントは何処だ。
く・・・くそっ、あせんな、まだ時間はある。
そう、ここは密室だ。暑い。空気どれくらい持つんだろう。参った。
いきなり盗みに入ったうちで犬に飛び掛られてさ。
そおーーれがこおんなでっけえドーベルマンだったもんだから、一応次元ちゃんがオレ様を助けてはくれたんだけどお。
(うふvvさあっすが、オレのダーリング)
・・・なんだけどお、その・・・次元ちゃんに五右ェ門ちゃんを残して、逃げてきちまったわけよ。ここまで。
「ずるいぞ、ルパン!」
次元がマグナムを撃ちながらいう。
だって、こわかったんだもん。ワルサー落っことしちまうし。
気が付いたら思わず開いてたこの部屋に飛び込んで・・・そしたら急に扉が閉まっちゃって。
あいつら気づいてくれっかな。
おーーーーい!
『ルパンの奴、何処いきやがった』
次元の声だ。わわ。次元、次元。おれ、ここ。ね、助けて。ここだってば。ちきしょう、聞こえねえのかよ、このオレ様が助けを呼んでるってのに、もう。ばかあ!
ガン!
オレは扉を蹴る。体当たりする。
『いねえな。ちっ。世話かけさせやがって』
もーー怒った。もーーーお前となんか、寝てやんない!
・・・はあはあ・・・ぜえぜえ。く・・・苦しい。
じ・・・次元・・・た、たすけ・・・て。
3/23(Thu) 09:46
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