好きな人が傷ついて泣く事。
それは決しておかしなことでも非難すべき事でもないのに
彼が心を痛め、涙を流す時
彼は常にこう言われる。
「ルパンらしくない」
常に笑い、女にうつつをぬかし
あるいは
「横暴」であり「冷酷」であり「悪魔」である事で
彼はやっと
「ルパンらしくなった」
と云われる。
彼は彼の好きな人の為に
泣く事すら、出来ない。
近年ルパンの明るさや強さ、クールさをちょっと上面的に履き違えて見てるなあ、という風潮を公式含めて感じてるんで、ささやかなアンチテーゼです(苦笑)こういう要素はたんなるカッコ付け『だけ』だと、私には気の小ささを虚勢で飾る幼稚な人にしか見えない(言いやがった;) 本当の意味での悪魔は原作不二子くらい突き抜けてどこか狂っていて欲しい。でも、ルパンはそういうタイプじゃない、むしろ偽悪趣味だからなあ。 この話は単独でも読めますが、次の「逝かないで」の前章だったりします。 2005.4.18記載
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