「おかえりなさいませ」
いきなり玄関でエプロン姿、三つ指付いて出迎えたルパンに、射的上から帰って来た次元はズザザ、とドア越しにまで引き下がった。
「・・・・今度は何の悪ふざけだルパン?」
訝しげな次元の鼻先の皺を「は?」という素振りで見返すルパン。
「だって、愛するご主人様が帰って来られたんですもの。当然ですわ」
正座したままルパンは石となって立ちすくんだ次元に、にっこりと笑顔を見せた。
かっ、可愛い・・・vvv
次元は胸の奥で心臓がサンバのリズムで踊りだすのを感じていた。
何か、罠があるには違いないがとりあえず今この状態はかなり良い気分だ。
油断しないようにとだけ肝に命じてルパンをじっと観ながら横を通る。
その視線をどういう意味に受け取ったか、ルパンは
「いやん。恥ずかしいv」
と頬をピンクに染め上げた。
「食事が先、お風呂が先、それとも・・・寝る?」
古典的な問いかけに、次元はバレリーナの様に両足を広げて床に尻餅をついた。
「わ。さすがオレの旦那様。その齢になっても関節柔らかいのね」
「その齢は余計だ!」
次元は怒鳴ると同時に立ち上がった。
ルパンはそれでもまだ、うっとりと次元を見つめてる。
おかしいぞ、これは。もう騙されねえからな。くそ・・・こうなったら、ルパンが何企んでいやがるか、こっちから探ってやらあ。
エプロンの裾のフリルをもじもじと弄ってるルパンに次元は言う。
「そうだな。風呂にしようか」
「は〜い」
風呂場で裸になる次元。
いそいそ次元の代えの下着を用意するルパン。
ご丁寧にパンツにまできっちりプレスが掛かってる。
これは、ルパンの悪巧みも一筋縄じゃいかないようだ。
バスタブには日本人好みのやや熱めの湯が張ってあり、ガラスを薄く煙らせていた。
次元は裸体の腰に紫色のタオルを巻いている。
「ほんじゃ、ごゆっくり」
出て行こうとするルパンを次元は呼び止めた。
「お前も入れよ」
さて、どう出る。
「・・・はい。喜んで」
「な;」
はにかみながらルパンが目の前で一枚ずつ衣服を脱いでゆく。
黒いシャツがはだけ、透き通った白い胸元が露わになる。
ズボンに手を掛け、パサリと衣擦れの音。
「!!」
次元は股間を押さえて湯船に飛び込み半身を沈ませた。
やばい。反応してやがる。
ルパンの野郎、これを見て又からかうつもりだったのか・・・チクショウ、この勝負負けられねえ!(何の?)
やがてルパンは、最後の一枚も脱ぎ捨てた。
ルパンも壊しちゃいました。台詞はマリーさんの口調で読まれるとそれっぽいかな〜〜なあんて。
6/13(Tue) 11:31
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